ステートメント
5枚の木製パネルに彫りと塗装を施し、月や太陽を思わせる円と、地形のような凹凸をつくる。暗い面の中に明るい部分を残し、風景を思わせる形と、具体的な場所を特定できない形を重ねている。
暗い面に、大切な人や物を失うかもしれないという不安を、明るい部分に、それらが今そばにあることへの感謝を重ねる。喪失はまだ起きていなくても、その可能性を思うことで、普段は当たり前に感じている存在に目が向く。
明るい部分も暗い部分も、同じ木の表面にある。本作は、不安が消えてから大切さに気づくのではなく、不安を抱えたまま、今あるものとどう関わるかを考える。