100+ Fair 2024:小さな立体と壁面作品の配置
ブース全景と2つの近接写真から、壁面棚、中央の台、平面作品の配置を記録する。単体写真には写らない展示上の関係を整理する。
ブース全体の配置
2024年11月28日から12月1日まで、中国・深圳の100+ Fairに出展した。ブース全景には、左右の壁面棚、正面の平面作品、中央の展示台が写っている。立体は壁面と中央に分かれ、正面には5枚の木製パネルを配置している。[1]

全景には作品を置いた面と、それぞれの位置関係が記録されている。棚の高さや作品間隔の測定値は、この写真からは得られない。展示の再現に使う図面と、当時の配置を見る写真の役割を分けて記録する。
近接写真に残る情報
カセットを封入した立体の近接写真では、樹脂内部のリールやテープと、棚に置かれたカセットケースが確認できる。全景では小さく写る内部の情報が、ここでは作品の輪郭と同時に見える。[2]

別の壁面棚には、兎を思わせる立体と2つの器が、個別の棚に置かれている。作品とともに解説の紙面も写っており、当時は形の比較だけでなく、各作品の文章を読める配置だったことを記録している。[2]

現在の題名と展示当時の記録
この展示では、現在の海はInauspicious Rabbit、明暗はWHAT A NIGHT、前押はA FEW YEARS LATER - 01という題名で出展している。現在の作品資料へリンクする際も、展示当時の呼称と現題を区別する。作品を同定するための情報であり、当時の紙面や写真を現題へ書き換えるものではない。[1]
全景と近接写真を組み合わせると、作品をまとめて見られる場所と、個々の内部や表面を確かめる場所を比較できる。次の展示を検討する際には、この記録を使い、作品群の見え方と細部への接近をそれぞれ確かめられる。
全景に記録される比較と移動
壁面の棚では、作品は棚ごとに区切られ、隣の形と比較できる。中央の台では、壁から離れた位置に立体がまとまる。写真に写るこの違いは、作品が単体で何を表すかとは別に、どの作品を近くで、どの作品を同じ視野で見られる配置だったかを検討する資料になる。
ただし、台が中央にあることから、来場者がその周囲を一周したと記録することはできない。写真に残る配置と、実際に観察された人の行動は異なる資料である。今後、展示の記録を増やす場合は、設置後の全景・作品ごとの近接写真・図面を対応させることで、当時の配置と、次回に検討する配置を混同せず比較できる。




